帰国子女の高校受験 part12018年05月05日 08:14

なんどか帰国子女の高校受験に関してコメントを書いていますが、ちょっとまとめてみようと思います。
我が家が調べた志望校を少しまとめます。
まず受験となるとどこに住んでいるのかがポイントになります。自宅がある場合は、住んでいる場所を中心に通学できるか否かを考えなければいけません。もし、決まっていないのであれば、合格する学校によって住む場所を決めればいいと思います。実際に、早稲田本庄に合格したご家族は、帰国後に本庄のそばに引越しをされました。公立でいえば、東京国際高校が非常に人気で帰国生に人気の学校です。ですが、東京都に在住することが条件ですので、神奈川県央在住の我が家にとっては選択肢から外れます。

(1)慶應義塾湘南藤沢中・高等部(SFC)
娘が通っている学校です。自宅から通える(帰国子女枠で受け入れてくれる)一番近い学校です。SFCは中学からの受け入れが基本ですが、高校からの編入は、帰国枠と全国枠が設けられています。帰国枠は一定の基準を満たした帰国子女が、また全国枠は、中学受験事に通学圏内に居住していない生徒さんが受験をすることができます。SFC周辺には民間の学生寮が多くあり、全国枠で合格されたお子さんはそこに下宿をして通えるということです。結局、高校生からであれば、親元を離れても大丈夫ということなんだと思います。
中高一貫校ですが、ダイバーシティを重んじるということで、帰国子女や全国からのお子さんを受け入れているようです。帰国子女については、当然、中学からも受け入れていて、だいたい全体の1/4が帰国子女ということです。高校入学してからは、英語はα、βというクラスがあります。入学前の説明会の時にプレースメントテストがあって英語の実力を測りクラス分けされるそうです。英語は週6コマで、αの場合、全てNativeの先生だそうです。
SFCはいわゆる偏差値は75ということで、非常にレベルが高い学校です。帰国子女で入学する場合は、英語がかなり難関で、実際に受験した三教科の偏差値が75にはるか及ばなくても帰国生の場合は、合格できます。逆に、入学後に、内部生と全国枠の超難関を突破したお子さんと一緒でついていけるのかという不安があります。学校が始まって1ヶ月ですが、今の所、そういう格差?が顕在化はしていないようです。
実際、受験した数学の試験を内部生が問いたら、非常に低い点数だったとのことで、やはり受験の問題と、学校で教えていることの乖離というのはかなりあるんだなあと思いました。

(2)青山学院大学高等部
英語の授業にちからを入れている高校ということで、帰国生にも人気があります。実際に、学校説明会で訪問をしましたが、渋谷から徒歩圏内にあり建物も新しくとってもおしゃれな学校です。
自分は、この学校の近所にある都立広尾高校に通っていましたが、まあ、設備の格差を強く感じました。
帰国生の場合、入試は、適性検査・面接、書類審査ということです。適性検査は、三教科合わせて60分だそうです。一般入試よりも難しくないと説明会でおっしゃられています。また、面接は英語で聞くというような説明をされていました。当然、英語圏の学生さんでなければ、違う言語なんだと思います。面接の時には、だいたい同じ境遇の人を合わせるようなことも言っていたと思います。
かつては、帰国生は受ければ必ず受かる、滑り止め的な学校だったようですが、人気が高くなり、入学はそう簡単ではないようです。実際に、知っている方は合格できなかったということでした。ICUと併願の場合、必ずどちらかは落ちるという都市伝説もあったりします。
学校説明会では、やはり実際に合格させる人数と、入学される方の人数の乖離が大きく、他の学校、特にICUなんかには行かないでうちに来てくださいねというような説明があったりして、なんとなく受かりやすい学校なのかなと思いましたが、現実はそんなに甘くはないということです。
青学はご存知の通り、ミッション系の学校で週一に聖書を勉強する時間があるそうです。ここは好き嫌いがでそうですね。また、クリスマスシーズンには大きなツリーの点灯式があるなどなかなかワクワクするようなイベントもあるようで、米国の現地校みたいな雰囲気なのかなと思いました。
渋谷の真ん中にありますし、いい意味でも悪い意味でも、エキサイティングな学校だと思います。

コメント

_ 上海仔犬 ― 2020年06月04日 19:00

初めまして。
以前からお嬢様の帰国受験についての記録を拝読させて頂いております。
情報の少ない帰国受験について詳しく書かれていて、とても参考になります。

中学3年生の我が娘も夏に帰国し、日本での受験勉強が始まります。
5年間海外でのびのび生活しておりましたので不安はありますが、引き続きジャイアンさんのブログをバイブルとして受験に臨みたいと思います。

_ ジャイアン ― 2020年06月07日 18:55

気がつけば、娘も高校三年生で、ちょうど三年前に、帰国の準備と進路について考えていました。
今年は、Covid-19の影響などもあって、いろいろ、不確定なことがあると思いますが、やはり帰国子女枠での入試については、例年と同様の基準になるんじゃないでしょうか。
私のブログの鮮度も落ちてきていますが、ご参考になれば幸いです。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://gian1963.asablo.jp/blog/2018/05/05/8844623/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。