帰国子女の高校受験 part32018年07月04日 17:47

引き続き

(5&6) 桐光学園と桐蔭学園
神奈川県央で、帰国子女を受け入れている進学校といえば、桐光学園、桐蔭学園があります。二つとも桐の文字がつきますが、関係ないそうです。関係ないというか創立者が東京高等師範学校出身で、同校校章の「桐」に由来するということだそうで、そういう意味では関係があると言っていいのかもしれません。
双方とも男女別学ということで、授業は男女別で、施設は同じという形です。が、桐蔭学園は、別学から共学に移行して、選択できるコースも増えています。近所で通っている方は、下のレベルに広げてコースを増やしたというようなことをお話になっていますが、実際には学生数を増やしたということのようです。
桐光学園、桐蔭学園双方とも、偏差値は高く、enaの先生に受験指導を受ける際に、親御さんが通わせることをOKと思うのであれば、いいんじゃないでしょうかというコメントをもらっています。要は双方ともマンモス校であって、受験校なので、米国の学校で学んできた生徒はそこでのびのびとやっていけるのかというような趣旨のことだと思います。また、当然、多くの帰国子女の受験校は付属高校で大学受験をしなくてもいいということになりますが、この二つの学校は大学受験を前提に高校にいかなければいけません。国立大学を目指すのであればそれはそれでいいんだと思います。
桐蔭学園に関しては、実際に願書を取り寄せことはしましたが、学校に訪問していないので、雰囲気は良くわかっていません。帰国子女は、三教科で、英語が倍の配点になります。英語圏からの帰国子女にとっては有利です。学校の雰囲気は良くわかりません。昔、自分が高校受験する際に、桐蔭学園のことを考えたことはありますが、当時は男子校でしたし、水泳はふんどしを履いてやるという印象しかありません。
桐光学園は、昨年の10月に見学にお邪魔しましたが、とても好印象でした。

(7) 学芸大学付属高校
国立大で、帰国子女枠受験で、唯一、三教科で受けることができます。大学付属ですが、そのまま学芸大学に進学できるわけではないんですが、やはり名門校ですし、魅力はあります。数年前に、いじめでネガティブな話題がでたりしていますし、最近、レベルが下がっているというような話を聞きますが、実際に、塾の先生などに聞く限り、早慶みたいにそのまま早慶を目指すのではなく、大学受験を考えているのであれば、有望な学校であるとのことです。
自分が受験生だったj頃は、学大付属とか教駒(今の筑波大付属駒場)なんかを受ける場合、内申がオール5じゃないと受けられないと言われていた高校ですので、まあ、実際にそこに行く人はどんなレベルの人なんだろうと思ってしまいます。
学校の印象ですが、自分は行っていませんが、娘の印象は、やはり昔の学校という感じだそうです。ICU、SFC、青学みたいな近代的な感じじゃないということです。
娘が、受験勉強中に学大付属の過去問で国語が96点だったということで、enaの先生に確認をしたら、十分狙えるということでしたので、願書を出すことにしました。結局、SFCに合格した時点で、受験をパスしてしまいましたが、三教科の試験を受けて、次の日に面接試験と二日間の受験です。面接というのはグループ討議をするそうです。まあ、実際に受けたらどうなっていたのかはわかりませんが、なんとなくグループ討議みたいなのは、アメリカの高校で慣れていたので、三教科の試験をクリアすればというような感じだったのかなあと思います。

enaサンノゼの合格短冊と懐かしの元我が家2018年06月01日 15:00

ランチの後、会社に戻る途中で、娘が通っていた塾のenaサンノゼ校に娘の志望校合格のお礼のために立ち寄りました。
途中、懐かしの元我が家を横目にenaによりました。あざみ野校にも飾ってあった合格短冊も娘の分が貼られていました。今年は、帰国する方が少なく寂しいので掲載していいかという事前の問い合わせがあったので、承知していたのですが、確かに寂しいですね。

帰国子女の高校受験 part22018年05月20日 13:01

引き続き
神奈川県央地区からだと、通学圏ではない高校も数多くあります。ICUと早稲田本庄がそれにあたります。ですが、この二つの高校は寮があるので、通えなくても寮に入れば問題ありません。
また、双方とも高校からの受け入れというのも大きな特徴です。
(3)国際基督教大学高校(ICU)
何日前にも投稿しましたが、帰国子女が2/3もいる学校です。帰国生には天国のような学校で、娘はICUかSFCかはかなり悩んだようです。
実際に、入学するとプレースメントテストがあって教科ごとにクラス分けされるそうです。なんとなく、アメリカの学校っぽいねえという話を娘としていました。
私の先輩が同じ境遇で、娘さんがICUに行かれたそうで、お話をお伺いしましたが、帰国子女にとってはとっても楽しい学校で、まあ、アメリカで通っていた現地校に近いそうです。これも前に書きましたが、日本の中学から入っているお子さんは”純ジャパ"と呼ばれるそうです。実際に、偏差値70もあるんですから、あきらかに帰国子女よりも学力が高いお子さんなはずなんですが。。。高校はとっても楽しいけど、大学は普通の大学だったそうです。大学になるとやはり帰国子女の率がグーンと下がるからのようですね。
我が家の場合は、寮に入る予定でした。寮は2,3名同室だそうです。
ICUの場合、帰国子女は、推薦、書類選考と二回チャンスがあります。更に一般生徒同じ受験をすることができますので、三回入るチャンスがあります。もし、ICUが第一志望であれば、自己推薦にまずチャレンジすれば言い訳です。推薦のためには、現地校の校長先生の推薦状が必要です。また、ICUの場合は、現地校の成績は厳封で提出です。帰国後に取り寄せなんかするのはやりとりが面倒なので、ICUを受験される方は、帰国前には、必要書類を取り寄せておくことをお勧めします。

(4)早稲田大学本庄高等学院
早稲田本庄は、早稲田大学の直属の付属高校で、全員、早稲田大学に進学ができます。人気という点では、早実のほうが高いのですが、塾の先生は、何故なんだろうとつぶやいていました。
早稲田本庄の場合、ロケーションが問題になります。都内からでも1時間超の通学時間(しかも新幹線)になります。そのため、授業開始時間は9時からと遅くなります。我が家の場合は、到底通える由もないので、そういう人には入寮という手があります。
寮なんですが、2018年4月から女子専用寮がオープンするということで、男子と女子が別寮になるとのことでした。ICUと違って、一人一人個室であることと、ICUの場合は、週末は自宅に帰らないといけないのですが、早稲田本庄の場合は、そんな制約もありませんでした。新しい寮ということもあり、娘は非常に興味を持っていました。また、週末に必ず帰らなくてもいいということで、今の自宅からのロケーションを考えるとそれもありがたかったです。ICUの場合は、ちょっと通えないかなという距離なので、毎週末に帰るのは問題なかったのですが、早稲田本庄の場合は、家から遠いので、新幹線を使って毎週帰るのはお金もかかるし体力的にも大変です。
受験なんですが、自己推薦(I選抜)と帰国生入試があります。自己推薦は、書類選考を通過すれば二次試験は簡単な試験だそうです。基本的な問題が解ければOKですが、9割以上正解しないと難しいということなので、取りこぼしがないようにしなければいけないというようなプレッシャーがある様です。
娘は、帰国生入試で受けました。一次試験は、早稲田大学か早稲田本庄のどちらかで受けることができるのが、神奈川在住としては本庄まで行かなくてもいいので助かります。ただし、一般入試と同じ日で受験者はとっても多いので、受験者は圧倒されますね。二次については、第一志望が受かったので辞退してしまいました。

帰国子女の高校受験 part12018年05月05日 08:14

なんどか帰国子女の高校受験に関してコメントを書いていますが、ちょっとまとめてみようと思います。
我が家が調べた志望校を少しまとめます。
まず受験となるとどこに住んでいるのかがポイントになります。自宅がある場合は、住んでいる場所を中心に通学できるか否かを考えなければいけません。もし、決まっていないのであれば、合格する学校によって住む場所を決めればいいと思います。実際に、早稲田本庄に合格したご家族は、帰国後に本庄のそばに引越しをされました。公立でいえば、東京国際高校が非常に人気で帰国生に人気の学校です。ですが、東京都に在住することが条件ですので、神奈川県央在住の我が家にとっては選択肢から外れます。

(1)慶應義塾湘南藤沢中・高等部(SFC)
娘が通っている学校です。自宅から通える(帰国子女枠で受け入れてくれる)一番近い学校です。SFCは中学からの受け入れが基本ですが、高校からの編入は、帰国枠と全国枠が設けられています。帰国枠は一定の基準を満たした帰国子女が、また全国枠は、中学受験事に通学圏内に居住していない生徒さんが受験をすることができます。SFC周辺には民間の学生寮が多くあり、全国枠で合格されたお子さんはそこに下宿をして通えるということです。結局、高校生からであれば、親元を離れても大丈夫ということなんだと思います。
中高一貫校ですが、ダイバーシティを重んじるということで、帰国子女や全国からのお子さんを受け入れているようです。帰国子女については、当然、中学からも受け入れていて、だいたい全体の1/4が帰国子女ということです。高校入学してからは、英語はα、βというクラスがあります。入学前の説明会の時にプレースメントテストがあって英語の実力を測りクラス分けされるそうです。英語は週6コマで、αの場合、全てNativeの先生だそうです。
SFCはいわゆる偏差値は75ということで、非常にレベルが高い学校です。帰国子女で入学する場合は、英語がかなり難関で、実際に受験した三教科の偏差値が75にはるか及ばなくても帰国生の場合は、合格できます。逆に、入学後に、内部生と全国枠の超難関を突破したお子さんと一緒でついていけるのかという不安があります。学校が始まって1ヶ月ですが、今の所、そういう格差?が顕在化はしていないようです。
実際、受験した数学の試験を内部生が問いたら、非常に低い点数だったとのことで、やはり受験の問題と、学校で教えていることの乖離というのはかなりあるんだなあと思いました。

(2)青山学院大学高等部
英語の授業にちからを入れている高校ということで、帰国生にも人気があります。実際に、学校説明会で訪問をしましたが、渋谷から徒歩圏内にあり建物も新しくとってもおしゃれな学校です。
自分は、この学校の近所にある都立広尾高校に通っていましたが、まあ、設備の格差を強く感じました。
帰国生の場合、入試は、適性検査・面接、書類審査ということです。適性検査は、三教科合わせて60分だそうです。一般入試よりも難しくないと説明会でおっしゃられています。また、面接は英語で聞くというような説明をされていました。当然、英語圏の学生さんでなければ、違う言語なんだと思います。面接の時には、だいたい同じ境遇の人を合わせるようなことも言っていたと思います。
かつては、帰国生は受ければ必ず受かる、滑り止め的な学校だったようですが、人気が高くなり、入学はそう簡単ではないようです。実際に、知っている方は合格できなかったということでした。ICUと併願の場合、必ずどちらかは落ちるという都市伝説もあったりします。
学校説明会では、やはり実際に合格させる人数と、入学される方の人数の乖離が大きく、他の学校、特にICUなんかには行かないでうちに来てくださいねというような説明があったりして、なんとなく受かりやすい学校なのかなと思いましたが、現実はそんなに甘くはないということです。
青学はご存知の通り、ミッション系の学校で週一に聖書を勉強する時間があるそうです。ここは好き嫌いがでそうですね。また、クリスマスシーズンには大きなツリーの点灯式があるなどなかなかワクワクするようなイベントもあるようで、米国の現地校みたいな雰囲気なのかなと思いました。
渋谷の真ん中にありますし、いい意味でも悪い意味でも、エキサイティングな学校だと思います。

帰国子女の受験はどうなんだろう2018年05月03日 11:09

帰国子女の受験について質問がありました。
我が家の場合は、小6の一学期が終わった時点で、米国に渡り、3年間を過ごし、7−9年生を修了し、中3の二学期から近所の公立の中学に通い、高校受験に備えました。
会社の人事で駐在をした訳で、当然のことながら家族の事情は考慮されていません。ですが、子供にとっては、タイミングはベストだったと思います。
ただし、帰国子女での受験ですが、高校入試は、中学入試や大学入試よりも大変だと聞いています。というのも、最近は、中高一貫校がほとんどで、途中での受け入れをしてくれる学校が少ないということです。早慶のように、ダイバーシティを重要視してくださるところは、中高一貫校といっても高校からの受け入れがありますが、そうでないと高校から入学を認めてくれないところが多いです。中高一貫校によっては、5年間で中学・高校のカリキュラムを終わらせて高校3年の時には次のステップに進むために使っている学校が多いので、そんな中、いきなり高校から入っていてもただでさえ、社会や理科が不利なのについていくのはハードということなんだと思います。
国際基督教大学高校や早稲田本庄学院は、中等部がないので、そこが第一志望であれば、いいのです。ですが、我が家の場合、どちらも通学に二時間超かかるので、寮という選択肢になります。実際、両校とも魅力的な学校で、娘自身も、寮生活をすることも新たなる挑戦として志望校になっていました。
それから米国の場合、学期の始まりがずれているのと、学年の切り替わりが違うので、戻って来て受験をするときにはいくつかのコンフリクトが発生します。まず、学年の切り替えは、12月生まれで切り替わります。日本の場合は、4月2日生まれから4月1日生まれが人学年です。なので、例えば、同じ小6の生徒で、7月生まれと12月生まれの場合、アメリカに8月に渡ると片方は7年生、片方は6年生に編入されます。娘の場合、小6一学期修了→7年生(ミドル2年生)→8年生(ミドル3年生)→9年生(ハイスクール1年生)→10年生1ヶ月通学→中3二学期から→中学卒業というパターンです。このパターンだと、9年生=中学3年生修了しています。学校によっては、帰国後に公立の中学に通わずに自宅で受験勉強に専念していても構いません。ただし、早稲田本庄は3月まで学校に通っている証明が必要だということで公立に通わせました。これも後日談ですが、通わせなくてもなんとかなるということでした。。。というのも、結局、高校に入るまで米国にいて、受験をするとなると、学校を休んで受験をしなければいけないんですが、そうなると成績がぼろぼろになります。実際に、通わせていた親御さんによればこんな成績になるんだったら通わせなければよかったという話があります。
これが下の学年にアサインされると、自分の娘が受けたところは、ほとんど、考慮されて、問題なく受験を受ける資格がありました。ただ、学校によっては、中学校を卒業してねみたいな感じのところもあるようなので、確認が必要だと思います。
神奈川県の場合、公立の選択肢が少ないというのも問題です。神奈川県の場合、内申を重視するので、途中から日本に戻ってくると内申がつかないという状況に陥ります。そのため、通常の公立高校は受け入れてくれません。横浜国際高校や神奈川総合高校など一部の帰国子女を受け入れてくれる高校のみ受験が可能です。これはとっても不条理だなと思いました。娘の場合、神奈川で生まれ育って3年間アメリカにいただけで、通常の公立高校に行けないなんてと思ってしまいます。
実際に、海外駐在が決まった時に、お子さんが受験をする時期に帰国されるようであれば、準備が必要だと思います。小学生であれば、まあ、受験も考えなくてもいいと思います。もちろん、中学受験をさせるかということはあります。中学受験をしてそのまま大学付属に入れれば、有意義な学校生活を送れるんじゃないかと思います。ただ、高校受験のタイミングだとちゃんと準備が必要です。
駐在で来られていて、娘と学年が前後しているお子さん数名は、実際に、駐在の前に、私学に入学させて、休学をして米国に渡り、帰国後に、その学校に復学するという方もおられました。復学には試験があるようですが。。。アメリカに駐在して思ったのは、駐在をしようとしている方は意識が高いということです。自分なんか、行くつもりもなく、突然、行けと言われて、よくわからないまま行ってしまい、家族も行く?と聞いて二つ返事で行くというから連れて行ったという無計画な感じでしたが、結果的には、これが1年前後していれば、今のように、娘がいい学校に通えるということはなかったわけです。
まさに結果オーライ。我が家はついていました。