帰国子女の受験はどうなんだろう2018年05月03日 11:09

帰国子女の受験について質問がありました。
我が家の場合は、小6の一学期が終わった時点で、米国に渡り、3年間を過ごし、7−9年生を修了し、中3の二学期から近所の公立の中学に通い、高校受験に備えました。
会社の人事で駐在をした訳で、当然のことながら家族の事情は考慮されていません。ですが、子供にとっては、タイミングはベストだったと思います。
ただし、帰国子女での受験ですが、高校入試は、中学入試や大学入試よりも大変だと聞いています。というのも、最近は、中高一貫校がほとんどで、途中での受け入れをしてくれる学校が少ないということです。早慶のように、ダイバーシティを重要視してくださるところは、中高一貫校といっても高校からの受け入れがありますが、そうでないと高校から入学を認めてくれないところが多いです。中高一貫校によっては、5年間で中学・高校のカリキュラムを終わらせて高校3年の時には次のステップに進むために使っている学校が多いので、そんな中、いきなり高校から入っていてもただでさえ、社会や理科が不利なのについていくのはハードということなんだと思います。
国際基督教大学高校や早稲田本庄学院は、中等部がないので、そこが第一志望であれば、いいのです。ですが、我が家の場合、どちらも通学に二時間超かかるので、寮という選択肢になります。実際、両校とも魅力的な学校で、娘自身も、寮生活をすることも新たなる挑戦として志望校になっていました。
それから米国の場合、学期の始まりがずれているのと、学年の切り替わりが違うので、戻って来て受験をするときにはいくつかのコンフリクトが発生します。まず、学年の切り替えは、12月生まれで切り替わります。日本の場合は、4月2日生まれから4月1日生まれが人学年です。なので、例えば、同じ小6の生徒で、7月生まれと12月生まれの場合、アメリカに8月に渡ると片方は7年生、片方は6年生に編入されます。娘の場合、小6一学期修了→7年生(ミドル2年生)→8年生(ミドル3年生)→9年生(ハイスクール1年生)→10年生1ヶ月通学→中3二学期から→中学卒業というパターンです。このパターンだと、9年生=中学3年生修了しています。学校によっては、帰国後に公立の中学に通わずに自宅で受験勉強に専念していても構いません。ただし、早稲田本庄は3月まで学校に通っている証明が必要だということで公立に通わせました。これも後日談ですが、通わせなくてもなんとかなるということでした。。。というのも、結局、高校に入るまで米国にいて、受験をするとなると、学校を休んで受験をしなければいけないんですが、そうなると成績がぼろぼろになります。実際に、通わせていた親御さんによればこんな成績になるんだったら通わせなければよかったという話があります。
これが下の学年にアサインされると、自分の娘が受けたところは、ほとんど、考慮されて、問題なく受験を受ける資格がありました。ただ、学校によっては、中学校を卒業してねみたいな感じのところもあるようなので、確認が必要だと思います。
神奈川県の場合、公立の選択肢が少ないというのも問題です。神奈川県の場合、内申を重視するので、途中から日本に戻ってくると内申がつかないという状況に陥ります。そのため、通常の公立高校は受け入れてくれません。横浜国際高校や神奈川総合高校など一部の帰国子女を受け入れてくれる高校のみ受験が可能です。これはとっても不条理だなと思いました。娘の場合、神奈川で生まれ育って3年間アメリカにいただけで、通常の公立高校に行けないなんてと思ってしまいます。
実際に、海外駐在が決まった時に、お子さんが受験をする時期に帰国されるようであれば、準備が必要だと思います。小学生であれば、まあ、受験も考えなくてもいいと思います。もちろん、中学受験をさせるかということはあります。中学受験をしてそのまま大学付属に入れれば、有意義な学校生活を送れるんじゃないかと思います。ただ、高校受験のタイミングだとちゃんと準備が必要です。
駐在で来られていて、娘と学年が前後しているお子さん数名は、実際に、駐在の前に、私学に入学させて、休学をして米国に渡り、帰国後に、その学校に復学するという方もおられました。復学には試験があるようですが。。。アメリカに駐在して思ったのは、駐在をしようとしている方は意識が高いということです。自分なんか、行くつもりもなく、突然、行けと言われて、よくわからないまま行ってしまい、家族も行く?と聞いて二つ返事で行くというから連れて行ったという無計画な感じでしたが、結果的には、これが1年前後していれば、今のように、娘がいい学校に通えるということはなかったわけです。
まさに結果オーライ。我が家はついていました。

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